金属アレルギーとは
全ての歯科を悩ますものに、患者が持つ金属アレルギーがあります。
歯医者と金属アレルギーは、一見何の繋がりもないようでいて、極めて強い関連性を見せます。
歯医者の治療にて、最もスタンダートと言えるのが虫歯の治療です。当院にも年間を通じて多くの患者が、虫歯の治療に来院します。
虫歯の治療は、主に虫歯部分を削って消毒して、そこに新たに虫歯が繁殖しないようにと、詰め物や被せ物をするという形で行われます。この詰め物や被せ物として、最も多く使われるのが金属です。金歯も銀歯も、外見のみならず中身もしっかりそれらの物質で構成されている、れっきとした金属なのです。
虫歯の治療に使用される金属は、当然金属アレルギーの人にとっては、アレルギーの元となりえます。アレルギーのトリガーを引くものを、口の中に入れておく危険を冒すわけにはいきませんから、金属アレルギーの人には金属を使用しない虫歯治療を行うことになります。
被せ物として金属が多く使われてきたのは、金属が安価で加工しやすい素材だからです。その最も便利な金属を使用せずに治療を果たすため、歯科医は患者との治療におけるレスポンスの時間を大切にしています。
アレルギーは目に見えるものではなく、治療前のコミュニケーションなしでは、歯科医は金属アレルギーの人に適した治療法を提案することができません。金属アレルギーの人は歯科治療を受ける際に、必ず己のアレルギーについて申告することが大事です。
カテゴリー:ブログ
投稿日:2016年12月5日