フレイル/オーラルフレイルについて

フレイル/オーラルフレイルについて

フレイルとは、加齢に伴う身体的、社会的精神的側面における様々な虚弱状態をいい、健康な状態と要介護状態の間の位置づけです。フレイルは身体的、認知的、社会的フレイルと、多面的な要素を持ち、様々な介入によってフレイルを改善させる効果が期待されることから、健康寿命延伸の視点として重要視されている概念です。

この3つの要素の内、身体的フレイルの原因としてサルコペニアが注目されています。

サルコペニアは「加齢に伴う筋力の低下、また老化に伴う筋肉量の減少」です。サルコペニアの進行は身体的、社会的活動の低下、さらには栄養障害を引き起こし、死亡率も高くなることが問題視されています。

オーラルフレイルとは、老年期における口腔機能の健常な状態から障害に至る中間の状態をいい、口腔機能に些細な衰えが出ている状態をいいます。

オーラルフレイルは口腔機能の軽微な衰えですが、身体への大きな虚弱化への入口でもあります。東京大学が千葉県柏市で行った大規模調査(平均年齢73歳、最大調査期間45か月)によると、オーラルフレイルの方のフレイル発症のリスクは2.41倍、サルコペニア発症のリスクは2.22倍。全死亡リスクは2.06倍だったそうです。

この段階を軽視し見逃してしまうと、徐々に深刻な身体面のフレイル状態や、要介護状態に移り変わっていくので、早期の発見としっかりとした対策が必要とされています。

カテゴリー:ブログ
投稿日:2022年7月4日

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