メタルフリーになることでどのようなメリットがあるのか

メタルフリーになることでどのようなメリットがあるのか

「メタル」とは金属の意味で、歯科治療では金属素材を使う機会がしばしばあります。しかし金属素材を使用することは、口腔内に色々な悪影響を与えることに繋がってしまいます。そこで今回お話したいのは、金属を使わない「メタルフリー」です。

 

■歯科治療で使われる金属素材とは?

歯科治療で使われている金属には、保険適用の金銀パラジウム合金を使った詰め物や被せ物が挙げられます。

また被せ物の土台にも銀合金の金属が使われている場合があります。

そして今ではほとんど使われていませんが、アマルガムという水銀を含んだ詰め物も、虫歯治療において頻繁に使われていました。

その他入れ歯のバネや、歯並びを整えるための矯正装置にも金属素材が使われています。またインプラントには、チタンまたはチタン合金素材のものが使用されます。

 

これら全てが悪影響を与えるわけではありませんが、ここでいちばん問題となるのが、保険適用の金銀パラジウム合金を使った詰め物と被せ物、そしてアマルガムです。

 

■金属が与えるお口への影響とは?

では金銀パラジウム合金やアマルガムはどのような悪影響を与えるのでしょうか。

金属を使った補綴物などは年数が経つにつれ、お口の中にある金属素材がイオン化してお口の中に溶け出します。

溶け出した金属により、金属アレルギーや歯ぐきの黒ずみを引き起こし、お口の中の健康だけでなく、体の健康にも影響を与えてしまうのです。

特にアマルガムは毒性が強い金属にも関わらず、今の40代以降の方々の虫歯治療に痕跡としてお口の中に残っていることがあり、そのままにしておくことで体への影響が懸念されます。

 

金属素材が与える主な症状として、アトピー性皮膚炎、頭痛、肩凝り、口内炎など様々です。また先ほども少し触れた、歯ぐきの黒ずみを引き起こす「メタルタトゥー」の原因にもなり、見た目を損ねてしまいます。

 

■メタルフリーにすると、どのようなメリットがあるのでしょうか

では金属によるお口の中や体への悪影響を与えないようにするにはどうすればよいのでしょうか。それは、お口の中の金属素材を全て取り除き、金属を一切使わない「メタルフリー治療」を行うことです。

詰め物や被せ物はセラミックを使った補綴物を、土台は金属ではなく、白くしなやかなファイバーコアを使うことで改善することができます。

矯正装置の場合、メタルブラケットとワイヤーをセラミックブラケットとホワイトワイヤーに変えることで、金属素材の影響を受けずに矯正治療を進めることができます。また目立たずに矯正治療を行えるため、メタルフリーと併せて二重のメリットであるとも言えるでしょう。

入れ歯の場合は、ノンクラスプワイヤーという、バネを使わない自費の入れ歯にすることで金属を使わない治療を行うことができます。

 

金銀パラジウム合金をはじめとした金属素材は、お口の中の審美面だけでなく、体の健康へも影響を与えてしまいます。メタルフリーは、お口の中と体に優しい治療で、歯と体の健康を守ることを目的としており、今注目されている治療法とも言えます。

 

お口の中にある金属が気になる方は、いちどかかりつけの歯医者に相談してみてはいかがでしょうか。

カテゴリー:ブログ
投稿日:2018年10月28日

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