根管治療とはどのような治療であるのか

 

歯がズキズキ痛む、夜も眠れないくらい痛くてたまらない・・・そんな経験をしたことはありませんか。これは虫歯が神経まで到達した状態で、根の治療を行う必要があります。今回は虫歯治療における「根管治療」についてご説明したいと思います。

 

■虫歯の進行について

虫歯には4段階あり、それぞれ進行具合によって治療法が異なります。歯の表面が溶け、痛みなどを感じない初期虫歯は削ってレジンを詰める治療で対応できます。治療回数も一度で済み、軽い程度のむし歯と言えます。

しかし「まだ痛くないから」とそのまま放置しておくと、少しずつ痛みや滲みる症状が出始めます。やがて虫歯菌が神経まで侵入してしまうと、激しい痛みが起こります。ここでようやく歯医者へ行く人も多いでしょう。

神経まで進行した虫歯の場合、神経を除去し、汚染された根管内部をきれいに消毒する「根管治療」という治療が必要となります。

根管治療は歯を残すための大切な治療で、しっかりと治療を受けることが大切です。

 

なお歯がすっかり溶け、根しか残っていない歯は残念ながら歯を残すことはできません。抜歯をして入れ歯やインプラントなど、機能を回復させるための治療へと進みます。

 

■根管治療の流れ

では次に根管治療の流れについてご説明します。

神経がある歯の場合、まず神経を取り除く「抜髄」という治療を行います。最初に麻酔を行い、痛みを感じないように患部を麻痺させます。続いて歯を削り、虫歯菌によって汚染された神経を取り除き、根管内部をきれいにします。

その後消毒をして薬を詰め、仮のフタをして治療を終えます。2回目以降は根管内部の消毒と薬を詰める治療のみ行い、根の中が完全に綺麗になるまで治療を繰り返します。

 

また既に根管治療を済ませている被せ物を装着した歯の下に広がった虫歯の場合、既に神経を取り除いた状態のため、消毒と薬を詰める「感染根管処置」という根の治療を何度か行います。

 

根の中が完全にきれいになったことを確認できたら、最終的な薬を詰める「根管充填」という処置に移ります。根管充填は根の先まできっちりと薬が入っていることが重要です。そのことを確認するため、小さなレントゲン写真を撮影し、根の先端まで薬が詰めてあるかどうかを確認します。

これで根管治療は終了です。

 

■根管治療は絶対に途中で中断しないこと

根管治療は、何度も歯医者へ通わなければいけないという面倒くさい治療でもあります。中には「もう痛みもないし、忙しくて通院できない」という方もいらっしゃるでしょう。

確かに根管治療は消毒を中心とした治療で、時間も短いものです。このためだけに通院の時間を取るのはちょっと・・・と思うかもしれません。

 

しかし根管治療を途中で中断すると、根管内部に残っている細菌が活動し、いつまでたっても鈍い痛みや違和感が拭えません。また仮のフタが取れたままにしておくとさらに虫歯が発生してしまい、最悪の場合抜歯を行うことになり、せっかく歯を残すための治療が台無しになってしまいます。

 

根管治療は必ず最後まで終え、決して自己判断で通院を止めないようにして下さい。

カテゴリー:ブログ
投稿日:2018年10月29日

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